令和6年2月27日、首相官邸において、「第24回　新しい資本主義実現会議」が開催されました。この日の会議では、短期の課題に加え、この春の実行計画の改訂に向けて、物価上昇を上回る持続的な構造的賃上げの実現に向けた課題と方向性について議論が行われました。

議長である岸田総理は、この日の議論を踏まえ、物価高に負けない賃上げが鍵であるとし、その実現・定着に関し、次のように述べています。

□　労働市場改革を進め、我が国企業が、能力ある若手や、労働意欲のあるシニア層に、労働機会を提供できるようにするとともに、非ホワイトカラーの職種についても、スキル標準の整備などを通じ、ノウハウのある労働者が高い賃金を得られる構造を作り上げる。
□　非正規雇用労働者の就労意欲を高めるため、106万円・130万円の年収の壁に対する支援策の活用拡大も図る。
□　ジョブ型人事の導入促進については、企業の実態が千差万別であることに鑑み、自社のスタイルに合った導入を各社が検討できるよう、導入している多数の企業に協力をいただき、導入のプロセスや内容について指針を取りまとめ、多様な情報提供を進める。

企業側には、人手不足の中で、仕事をしたいシニア層に仕事の機会を提供するため、個々の企業の実態に応じて、役職定年・定年制の見直しなどを検討していただきたい。今後の動向に注目です。

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＜第24回　新しい資本主義実現会議＞
首相コメント：https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202402/27shihon.html
資料：https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai24/gijisidai.html