「心理的負荷による精神障害の認定基準案」について、令和5年7月12日から、パブリックコメントによる意見募集が開始されています。
この認定基準案は、先に取りまとめられた「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会報告書」の内容に基づき、当該認定基準を改正しようとするものです(適用開始は、令和5年9月上旬を予定)。
当該報告書では、次のような改正の方向性が示されています(ポイントを抜粋)。
- 業務による心理的負荷評価表の見直し
・具体的出来事に「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」(いわゆるカスタマーハラスメント)を追加
・具体的出来事に「感染症等の病気や事故の危険性が高い業務に従事した」を追加
・心理的負荷の強度が「強」、「中」、「弱」となる具体例を拡充(パワーハラスメントの6類型すべての具体例の明記等)
〈確認〉業務による心理的負荷評価表……実際に発生した業務による出来事を、この表に示す「具体的出来事」に当てはめ負荷(ストレス)の強さを評価。
- 精神障害の悪化の業務起因性が認められる範囲を見直し
悪化前おおむね6か月以内に「特別な出来事」がない場合でも、「業務による強い心理的負荷」により悪化したときには、悪化した部分について業務起因性を認める。
意見募集の締切日は、令和5年8月10日となっています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<心理的負荷による精神障害の認定基準案に関する意見募集について>
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495230092&Mode=0