連合(日本労働組合総連合会)は、採用選考における就職差別の実態を把握するため、2019年の調査に続き2回目となる「就職差別に関する調査2023」をインターネットリサーチにより実施し、最近3年以内に就職のための採用試験(新卒採用試験、または中途採用試験)を受けた全国の15歳~29歳の男女1,000名の有効サンプルを集計しました。
この度、その結果が公表されました(令和5年5月31日公表)。
ポイントは、次のとおりです。
□ 応募書類やエントリーシートで記入を求められたことがあるもの
「性別」80.5%(前回91.2%)、「本籍地や出生地に関すること」43.6%(前回56.4%)
□ 採用試験の面接で質問されたことがあるもの
・「転勤ができるかどうか」43.3%(前回42.3%)、
・「残業や休日出勤ができるかどうか」42.8%(前回34.7%)、
・「性別」28.6%(前回18.9%)、「本籍地や出生地に関すること」28.3%(前回31.6%)
□ 面接官が面接で聞いてはいけない質問だと思うもの
・「宗教に関すること」56.7%(前回66.5%)、
・「支持政党に関すること」50.1%(前回61.9%)
・「本籍地や出生地に関すること」、「購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること」などは低位に留まる。
□ 「採用試験の面接で、不適切だと思う質問や発言をされた」19.5%
例)「女性だからどうせ辞める」、「恋人はいる?」、「かわいいね」など
□ 「就職活動をしていて“男女差別”を感じたことがある」32.8%
・感じた男女差別1位「男女で採用職種が異なっていた」
・感じた男女差別2位「採用予定人数が男女で異なっていた」
□ 「採用選考過程において、企業からSNSアカウントを調査されたことがある」10.7%
詳しくは、こちらをご覧ください。
<『就職差別に関する調査2023』を掲載しました。(世論調査)>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20230531.pdf?5166